(ジャパンサイクルリーグ1年目は、山岳王に与えられるレッドジャージを獲得)
キナンレーシングチームでは在籍年数で最長(7シーズン目)となる、山本元喜選手は、ジロデイタリアを完走している日本人選手のひとりです。
関係者曰はく「とにかく勝ち気な選手」とのことですが、
キナンレーシングチーム移籍1年目は、エースとして参戦した青森での全日本選手権で、当時チーム右京に所属していた畑中選手に完敗となってしまう、苦しいシーズンとなりました…。ジロデイタリアの完走者という期待に対して、思ったような結果を出せず、契約が継続できるのか?という不安が漂う時期もあったそうです…。
(ちなみに、畑中選手は、現在、同じキナンレーシングチームに所属しています)
登りをこなすのも、全てパワーだ!と言い切っているのが山本選手のキャラクターです。
(ジャパンサイクルリーグ2年目の広島ロードレースでは、強豪選手に競って勝利を上げた)
広島ロードレースでは、当時宇都宮ブリッツェンに所属・東京オリンピック代表の増田選手と競り合い、スプリントを仕掛けて勝利をあげています。
逃げ切り独走スタイルの山本選手に、スプリント勝利のイメージは正直ないというのが評価でした…。が、2019年の冬から、スプリント力によって戦略の幅を広げる、という考えの下、オフトレーニングで練習を重ねていました。その翌年の群馬でのレースでは、同じく増田選手と競ってスプリントを決めて勝利しており、今後は、筋肉パワーでのスプリント勝利もファンの皆さんとしては期待できるかもしれません。
そして、ジャパンサイクルリーグ3年目は、JCL代表チームのJCL TEAM UKYOに所属している元チームメイトであり、弟の山本大喜(まさき)選手の世界への挑戦を横目に、きっとその熱い闘志をさらに燃やしているに違いありません。兄弟でのサイクルロードレース、ジャパンサイクルリーグでの挑戦を、ぜひ応援よろしくお願いいたします!