株式会社ジャパンサイクルリーグ(以下「JCL」という。)は、国内競技力の向上及び地域の更なる活性化のために、2023年に発表した方針を更に深化させていきます。
テーマは、主に「日本での国際レース拡充」「有力選手の世界への派遣」の2つでした。(以下再掲資料を参照)
「日本での国際レース拡充」については、国内クローズドリーグから主に国際レースを主催する団体への転換を基本として、美祢・秋吉台カルスト国際ロードレースの開催に漕ぎつけることが出来ました。
自転車ロードレースによる地域活性化、将来的には、インバウンドサイクルツーリズムの実施によって旅行客を世界中から集めるという計画のもとで、山口フィナンシャルグループ様に冠協賛をしていただきました。自転車で地域を活性化させるひとつの事例として、最初の一歩を踏み出せたと考えております。
「有力選手の世界への派遣」については、国内で活躍する日本人選手を中心にJCL TEAM UKYOを発足させ、サウジツアー・ツアーオブオマーンなどを皮切りに、世界への挑戦をスタートすることが出来ました。
世界に挑戦したい、というのは多くの日本人選手の夢ですが、現状としては様々な理由でその挑戦への選択肢が豊富とは言えません。JCL TEAM UKYOは、日本人選手を世界で輝かせたい、という思いを第一に、その新しい選択肢になれることを願って活動を続けて参ります。国内の評価を忘れて更に厳しい世界へ挑む、積み上げてきたものをアンラーニングする、そんな困難なプロジェクトになります。
JCLは、2023年に発表した方針を更に深化させていきます。テーマは、「グローバル・スタンダードの追及」です。
「JCLのシリーズ戦で勝利しても世界には繋がっていない」という指摘は、いままでの国内レースの延長ではある意味正しい一方で、この世界との断絶は、あらゆるマイナースポーツにおいて、通らなければいけない壁の一つと認識しています。
世界への繋がりを作るためにJCL TEAM UKYOが発足しておりますが、国内で開催されるレースにおいても「このレースに勝利したライダーは、世界的な評価を得ることができる」というクオリティが担保されたレース開催が必要と考えています。それは必然的に、UCI基準のレースであり、さらなる大きな資金調達が必要となるプロジェクトとなります。なおこの観点から、2023年より国内クローズドリーグからの方針転換を行っています。
JCLは、2023年に政府系金融機関である商工中金・商工中金キャピタル様とパートナーシップを締結しておりますが、現在、新しいパートナー候補様と、グローバル・パートナーシップの締結に向けて最終調整を行っている段階にあります。
そして、グローバル・パートナーシップの目的の実現に向けて、中長期的な視点で、新たなレース開催地の選定・コースレイアウトの設計・海外トップチームの招待確保などの準備期間に2024年から入っていきます。
JCLのプロジェクトを創業当時から支援してくださっている、ベンチャーパートナーとの連携も更に強化してまいります。
三菱地所様、経営共創基盤様をはじめとして、スポンサーシップだけに依存をしない”スポーツの産業化”に向けた新しい取り組みでの協業はすでにスタートしており、発表はされておりませんが、いくつかのビジネスプランが水面下で具体的に進行しております。
競技とビジネスの融合により、さらなる価値向上の実現を目指してまいります。皆様引き続き、応援よろしくお願いいたします。