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“REPORT”山口ながとクリテリウム
レース
2023.11.04

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“REPORT”山口ながとクリテリウム

開催期間:2023年11月4日(土)
開催地域:山口県
レース形式:クリテリウム52.5km(1.5kmx35LAP)
中間スプリント賞:11,18,25LAP
出場チーム数:国内コンチネンタル10チーム 海外4チーム 地域選抜1チーム
       計16チーム〈1チーム5名体制〉
出走:74名 完走:56名

終始ハイスピードのクリテリウム、バス ファンベル選手が大混戦のレースを制す

今年で2回目の開催となる「山口ながとクリテリウム」。

UCIアジアツアーの1戦となった「美祢秋吉台カルスト国際ロードレース」の前哨戦として、海外チームを含めた74名が出走しました。

レースは仙崎漁港に隣接する「道の駅センザキッチン」をパレードスタートすると、白潟湾の海岸沿いの平坦から内陸の丘を越えてホームストレートを迎える1.5kmのコースレイアウト。

35周回で繰り広げられるクリテリウムには途中3回の中間スプリント賞が設けられました。

当日の気温は18度と絶好のレースコンディション。半周のニュートラル区間を終えてスタートが切られると一気にスピードアップ、1.5㎞の周回を平均時速45㎞を越えるハイスピードでレースがはじまります。

前年は海岸沿いのバックストレートでプロトンが分断を繰り返したレース展開に対して、今年は各チームが抜け出しを図るもすかさず追走の動きが発生し抜け出し切れない状況が中盤まで続きます。

11周回、18周回のスプリント賞を獲得したLXサイクリング、チャイニーズタイペイ、そしてツールド九州で好走を魅せたVC福岡の横塚選手あたりが目立って前方で積極的に動き、レースを活性化させています。

25周目のスプリントポイントを宇都宮ブリッツェン阿部選手が獲得すると、JCL TEAM UKYOの山本選手と抜け出しに成功しますが、1周ほどで吸収しレースは終盤戦へ。

残り周回が5周を切ると、シマノレーシングが主導権を握りスプリントへ向けて隊列を組みレースコントロールを開始します。そこに加勢するのはチームブリジストン、番手には愛三工業レーシングとスプリントを得意とするチームが縦長に伸びるプロトンの先頭付近を固めます。

いよいよ最終周回。プロトンが広がる海岸沿いでは、JCL TEAM UKYO プラデス選手やVC福岡が単騎で前方へ、スプリントトレインを組むLXサイクリングチームも目立ち始め、ゴール直前の位置取り争いは激化します。

しかし、前方が狭くなる直前の右コーナーのイン側からWPGAのオランダ勢が突如現れ、先頭にバスファンベル選手を送り込むことに成功します。

そして、そのままの勢いでゴール前300mの登りを後続を引きちぎりバスファンベル選手が先行。ここで一瞬の躊躇をみせたプロトン、この差を詰めようと愛三工業の草場選手が岡本選手を番手に猛追を掛けます。

しかし、ゴールライン目前で勝利を確信したバスファンベル選手が大きく手を広げレースを制します。ゴール直前で半車身まで詰めた岡本選手が2位。そして後方は大きく広がるスプリントでゴールに飛び込みました。

バス ファンベル選手コメント

昨年は満足できる成績が出ていなかったので、日本のレースをこうして勝ててとても嬉しい。最後はスリリングな展開でしたが、チームメイトがうまくコントロールしてくれました。