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“REPORT”山陽建設 佐木島ロードレース
レース
2023.07.08

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“REPORT”山陽建設 佐木島ロードレース

JCL初となる離島での開催となる三菱地所JCLプロロードレースツアー2023 「山陽建設佐木島ロードレース」が行われました。

「佐木島」は広島県三原市に属する人口約640人の島。JR新幹線三原駅から近い三原港経由で渡航すれば20分ほどで到着する便利な立地にあるだけに、プロ選手やホビーレースに参加する選手たちは当日の朝に船で現地入りするなど、ツーリズムも感じながら大会参加を楽しむ姿がみられました。

島一周10.5kmの公道コースを使ってはプロレースの前には、サイクリングの他、ビギナー、エキスパートの2クラスのホビーレースが開催され、100名を越える参加者がレースを楽しみました。そして、午前10時40分からはじまるプロレースには最大6名編成で9チーム51名が参戦。

10.5kmを10LAPする105kmで行われました。ホストチームのヴィクトワール広島が最前列に並ぶとオレンジのチームグッズを手に観客が盛り上がります。いよいよレースが始まりました。

レオネル・キンテロが地元でJCL初勝利!

レースを最初に動かしたのはヴィクトワール広島の久保田選手とVC福岡の鎌田選手。しかし、平坦基調のコースに大きなリードを奪うことなく吸収されるとエスケープを試みたい選手たちが活性化します。

島の外周は狭い道も多く、時速45km/hを越えるハイスピードでのこの掛け引きにプロトン後方では分断と復帰が繰り返される激しい展開となります。次第に纏まった人数がプロトンを抜け出す展開に変わると、5周目には18名のリーディングループが形成されます。

全チームが1名~4名を逃げにのせている事から、プロトンとは30秒、40秒とギャップが広がる展開に変わります。ここに一番多く選手を送り込んだのはキナンの4名。他は3名が3チーム、2名が1チーム、1名が4チームという構成。周回賞でのスピードアップはあるもののこの大きなグループは崩れぬまま後半戦を迎えます。

レースはゴールまで1時間を切るとリードメンバーの中で人数を多く送り込んだチームが盛んに抜け出しを図ります。VC福岡鎌田選手、ヴィクトワール広島のカーター選手とダイボール選手、キナン山本選手の姿が目立ちます。しかし、天候が雨に変わるとアクシデントが発生します。

補給所でさいたま那須サンブレイブ西尾選手ら数名、ラスト2周の下りでカーター選手を含む3名が落車し、各チームが主力メンバーを減らしてしまいます。

一方、先頭付近ではキナン山本選手が自身の得意とする独走に持ち込もうと強いペダリングでリード。単独でラスト1周に入るとほどなくしてヴィクトワール広島のキンテロ選手がそれを捕えます。更に数名がジョイントする流れでレースはクライマックスへ、ゴール前のホームストレートに横一線で現れたのはキナン孫崎選手、ヴィクトワール広島キンテロ選手、宇都宮ブリッツェン小野寺選手、スパークル大分黒枝士揮選手。

この接戦を制したのはヴィクトワール広島のキンテロ選手、地元チームの優勝に会場のボルテージは最高潮に達します。

2位には単騎でリーディンググループを戦い抜いた黒枝選手、3位に谷選手のアシストを受けた小野寺選手のフィニッシュでレースは決着。キンテロ選手は今季待望の1勝を挙げ、ヴィクトワール広島にとっては地元優勝という価値ある成果となりました。また本大会の結果、ポイントランランキングリーダーは前回に引き続きキナンの山本選手がポジションを守りました。

キンテロ選手コメント

チームから3名がエスケープに乗ってくれたことで、自分がスプリントで勝負するという意志が固まりました。最後まで自分を休ませるために戦ってくれたチームメイトに感謝しています。とにかく今季1勝挙げられたことが嬉しいです。

RESULT

1 レオネル・キンテロ ヴィクトワール広島
2 黒枝 士揮 Sparkle Oita Racing Team
3 小野寺 玲 宇都宮ブリッツェン